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【コラム】花粉症      ~原因と対策・治療法~

花粉症のつらい時期が今年もやってきました。

TVでは、スギの花粉が舞う映像が流れ、

花粉症の方にとってはその映像を見るだけでくしゃみが出そうになるぐらいツライ季節です。

今年の花粉飛散量は、過去10年間の平均より1.5倍多いと言われています。

毎年、「去年より〇倍多い」と言われているような…。

さて、今回は【花粉症】のお話をしていきます。

 

花粉症について詳しく知ることで、適切な予防策や適切な対処方法を覚えていただければと思います。

 

 花粉症とは             

花粉症とは、スギやヒノキなどの植物の花粉が原因となって、くしゃみ・鼻水などのアレルギー症状を起こす病気です。

季節性アレルギー性鼻炎とも呼ばれています。

現在、日本人の約38.8%がスギ花粉症だといわれています。 

 季節性アレルギー性鼻炎=花粉症    

原因となる花粉の飛ぶ季節にだけ症状があります。

日本では、約60種類の植物が花粉症を引き起こすと報告があります。

 

 主なアレルゲン            

スギ、ヒノキ、カモガヤ(イネ科)、オオアワガエリ、ブタクサ、シラカンバなど

 症状                 

鼻の三大症状(くしゃみ、鼻水、鼻づまり)だけでなく、

目の症状(かゆみ、涙、充血など)を伴う場合が多く、

その他にのどのかゆみ、皮膚のかゆみ、下痢などの症状が現れることがあります。

はじめて花粉症になった方で発熱を伴うこともあります。

風邪と思い、抗生物質を服用していたが治らずしっかり調べてみると花粉症

であったというケースもみられます。

[豆知識]

花粉の飛散量の予測はどうやってわかるの?

前年6月の気候によってスギの花芽形成が大きく影響するようです。

スギの花芽形成の好条件は6月に高温・多照・少雨]の場合のようです。

6月の気候を覚えておいて、翌年の花粉の飛散量を予測してみましょう。

 

 対策                 

◯花粉情報をチェック

Yahoo!天気アプリや花粉症専門アプリなどを活用し、

花粉の飛散量が多い日は対策を強化しましょう。

◯マスクやメガネの着用

花粉症症状の引き金は、花粉が体内に侵入することや粘膜に付着することから始まります。

マスクやメガネを着用し花粉の侵入を防ぎます。

◯うがい・手洗い・洗顔

外出から帰ってきたら、外で服に付着した花粉をはらい、

手洗い→うがい→洗顔を行いましょう。

◯身の回りの掃除

こまめに掃除し、身の回りに花粉がない環境をつくりましょう。

 

花粉は菌やウイルスと違いアルコールなど

不活性化することは難しいです。

身の回りの花粉の量を少なくし

遠ざけるかがとても重要です!!

 

 アレルギー検査        

当院では、採血でわかるアレルギー検査を実施しております。

1回の採血で、39項目のアレルゲンを検査することができます。

花粉症?ネコハウスダスト?症状の原因がわか採血検査をすることもおすすめします。

 <アレルギー検査39項目>      

以下の39項目の結果を知ることができます。

・スギ・ヒノキ・ハンノキ・シラカバ・カモガヤ

・オオアワガエリ・ブタクサ・ヨモギ

・アルテルナリア・アスペルギルス・カンジダ

・マラセチア

・ネコ・イヌ・ゴギブリ・蛾

・ハウスダスト・ヤケヒョウヒダニ

・ラテックス

・ミルク・卵白・オボムコイド・米・小麦・蕎麦

・大豆・ピーナッツ・リンゴ・キウイ・バナナ

・ゴマ・豚肉・牛肉・鶏肉・エビ・カニ・サバ

・サケ・マグロ

 治療            

対策を十分行っても、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの症状が出てしまうのが花粉症のツライところです。

花粉症治療には、飲み薬、点眼薬点鼻薬、貼付剤注射などがあります。

免疫療法などによる根治治療も進んできておりますが、

やはりメインは症状に応じた治療(対処方法)となります。

飲み薬のより症状の軽快を図ります。

一昔前は、抗アレルギー薬は飲むと眠たくなる薬というイメージがあったかと思います。

近年では、『第2世代抗ヒスタミン薬』が登場し眠気の副作用機序がないため車の運転や学校

お仕事の影響を考えなくてもよくなりました。

花粉症の飲み薬は沢山あり、効果も人それぞれです。効果が薄い場合は、ご相談ください。

お薬を変更してみることもご提案します。

花粉症のプロ?!は、お薬を飲むタイミングや薬の効き目、眠気などを考慮し

自分のライフスタイルに合ったお薬を知っている方もみえます。

 

つらい花粉症症状が少しでも楽になるように

症状に合わせてお薬をご提案してまいります。

お気軽にご相談ください。

 

<参考・引用資料>

#協和キリン株式会社「花粉症ナビ」https://www.kyowakirin.co.jp/kahun/about/about.html

#環境省「花粉情報サイト」https://www.env.go.jp/chemi/anzen/kafun/

公益社団法人全日本病院協会「みんなの医療ガイド」https://www.ajha.or.jp/guide/22.html

#エスエス製薬株式会社「花粉症のはなし」https://www.ssp.co.jp/alesion/hayfever/